ワールドカップ(W杯)カタール大会日本代表MF伊東純也(29)が先発したスタッド・ランスは、スター軍団のパリ・サンジェルマンに後半アディショナルタイムに追いつき、12試合無敗を継続した。

パリ・サンジェルマンはW杯カタール大会後、リーグ戦で初めてアルゼンチン代表FWメッシ、フランス代表FWエムバペ、ブラジル代表FWネイマールがそろって先発した。

しかし前半、スター軍団はSランスの組織的守備に大苦戦。前半はメッシのシュート1本に終わり、後半頭からMFビティーニャを下げ、MFベラッティを投入しシステムを4-3-1-2に変えた。

直後の後半6分、パリ・サンジェルマンはペナルティーエリア内で崩しを見せる。ゴール中央でメッシが縦にボールを入れると、相手DFにあたり、抜け出したネイマールへ。ゴール左で相手GKと1対1になったネイマールが左足で浮き球シュートを放ちゴールをこじ開けた。

Sランスは後半10分、伊東が右サイドでボールを受けると、相手FWエムバペをかわし縦突破。パリ・サンジェルマンは途中出場のベラッティが伊東を足裏でタックルで止める。最初はイエローカードが出されたが、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)の結果、レッドカードで一発退場になった。

伊東は0-1の後半38分にベンチに下がった。ドラマはアディショナルタイムに待っていた。予定のアディショナルタイムの5分を過ぎ、パリ・サンジェルマンのゴールキック。後は時間を使うだけだったが、ゴールキックの競り合いでSランスがボールを奪うと縦へ速いカウンター。最後はFWバログンがネットを揺らし、土壇場で同点に追い付いた。Sランスは、昨年9月18日にモナコに敗れたのを最後に、12試合連続で負け知らずとなった。

伊東は得点、アシストはなかったがカウンターの起点となり、前半28分には相手DFマルキーニョスが手で伊東を止める術しかなくイエローカード。後半10分にはレッドカードを誘発し、チームに貢献した。