ブンデスリーガのシュツットガルトに所属する日本代表主将のMF遠藤航(30)が、プレミアリーグの強豪リバプールに「完全移籍する」と、欧州市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が16日(日本時間17日)にX(旧ツイッター)で伝えた。

「Wataru Endo to Liverpool,here we go!(遠藤航、リバプールへ。さぁ行こう!)」

こう書き出すと、移籍金1800万ユーロ(約27億円)で日本人ミッドフィルダーが移籍すると投稿。現地時間の17日にメディカルチェックを受ける、とした。

「シュツットガルトのキャプテンが、夢を追うため退団を決意した。数時間で個人合意に至った」とも断定し、遠藤の写真とレッズ(クラブの愛称)のユニホームを合成した写真まで掲載。「この独自情報は確認が取れた」と自信を見せている。

その前にも、リバプールが完全移籍の正式オファーを出したと記してフォロワー1800万人超を誇るXで固定。「本人はキャリア最大のチャンスとして移籍を望んでいる」とつづった。

リバプールは、ジョーダン・ヘンダーソンがアルイテファク、ファビーニョがアルイテハドへ移籍。有力選手が次々と高年俸のサウジアラビアに新天地を求めており、中盤の補強が急務となっていた。

今季開幕戦も中盤の不安定さが隠せず、チェルシーと1-1で引き分け。その中でドイツ1部のデュエル(決闘)王、日本のキャプテン遠藤にアンカーとして白羽の矢を立てたとみられる。

中盤を巡っては、チェルシーがブライトンからエクアドル代表MFモイセス・カイセド(21)を1億1500万ポンド(約212億万円)で獲得。イングランドにおける移籍金の史上最高額を更新した。一方で、その直前にリバプールが一時獲得で合意したと伝えられたが、獲得競争に敗れた形だ。

16日の夕方には、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が、リバプールが遠藤の獲得に近づいていると報じていた。

リバプールはプレミアや欧州チャンピオンズリーグなど数々のタイトルを獲得。南野拓実(モナコ)も在籍していた。また、クロップ監督はブンデスのドルトムント時代に香川真司を重宝した。