【セビリア=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)が、プロキャリア初のタイトルを手にした。

3カ月近くに及ぶ負傷離脱から復帰したばかりでベンチスタート。2-2の後半43分から出場した。

オヤルサバルやゲデスなどの主力をすでに下げていたことで、攻撃を仕掛けるのが難しい状況下、延長戦で味方と連携しながらスルーパスを狙い、守備では前線からハイプレスをかけ、相手に押し込まれた時は後ろに下がり、右ウイングバックのような働きをした。

延長前半8分にはペナルティーエリア内でのヒールパスでスチッチの決定機を演出するが、GKムッソにセーブされ、決勝点にはつながらなかった。延長後半は守備に追われる時間が長くなるも、時折果敢にドリブルを仕掛けるシーンがあった。

試合は120分で決着がつかず、久保はキッカーを務めなかったものの、PK戦の末に初タイトルを勝ち取った。また、日本人で初めてスペインでタイトルを獲得した選手となった。

優勝セレモニーで笑顔がたえなかった久保は試合後、「キャリア的にここまでなかなかこういった試合に恵まれてこない部分もあって、決勝に行ってもおかしくないような試合でひっくり返されたりしてしまったりとか、けっこう涙を飲むことがたくさんあったんで、ここでタイトルを獲れたっていうのは引退する時に、それこそ日本代表で試合に出たじゃないですけど、誇れるものがひとつ増えたのかなと思います」と喜びをかみしめた。