FIFAワールドカップ(W杯)で歴代2位の4度優勝を誇るイタリアは3大会連続で本大会出場を逃した。3月のW杯欧州予選プレーオフでボスニア・ヘルツェゴビナに敗れ、W杯の舞台から遠ざかる。世論、政界からもイタリア・サッカー連盟の改革を要求され、イタリア代表を率いたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が解任され、ガブリエーレ・グラヴィーナ会長も辞任した。

6月22日(日本時間23日)には、ジョバンニ・マラゴ氏(67)が新会長に就任した。12年間、イタリア・オリンピック委員会の会長を務め、今年2月のミラノ・コルティナ五輪組織委員会の会長を務めた手腕を買われ、再建を託された。会長選挙での得票率68・58%は高い数字だったという。代表チームを含め、イタリアサッカーを「変革」させる人物として注目されている。

同国のガゼッタ・デロ・スポルト紙によると、マラゴ新会長は、元イタリア代表で14年から2年間、同国代表チームを率いたアントニオ・コンテ氏(56)を代表監督、同じく元同国代表のパオロ・マルディーニ氏(57)をテクニカルディレクターに招聘(しょうへい)する見通しだという。同紙社説では「コンテ監督、マルディーニ・テクニカルディレクターのコンビは今求められているトップ他国代表と再び競い合えるようになるための最適な人材だ」と支持している。

また社説では「イタリアサッカーは戦後以来、最大の危機に直面している」「私たちは落下している。今すぐパラシュートを開かなければ手遅れになる」などと危機感いっぱいに現状を憂慮した。ユース年代の育成のため、同国政府の青少年スポーツ大臣、アンドレア・アボディ氏との対話路線は急務。ユースアカデミーの改革、賭博広告禁止で困窮した各クラブの財政サポートなど代表チームを再び世界トップの強豪に戻すため、マラゴ新会長に対する期待は大きい。

2032年にはイタリアで欧州選手権が開催される。スタジアムの選定、整備など取り組むべき仕事は山積しているが、イタリアサッカー界を盛りあげるための「起爆剤」になることは間違いない。W杯北中米大会で盛り上がりをみせている裏で、イタリアは「復興」「再建」に向けて動き出している。

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