W杯最多5度の優勝を誇る「王国」ブラジル(FIFAランキング6位)が、スコットランド(同42位)を下してC組を1位通過した。FWビニシウス(25=Rマドリード)が2得点を挙げた。モロッコ(同7位)はハイチ(同83位)を4-2で下し、同じく勝ち点7ながら得失点差で2位となった。ブラジルは決勝トーナメント1回戦で日本のいるF組2位と、モロッコは同1位と対戦する。

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スターたちが目立つ大会にあって、ビニシウスがまたゴールを決めた。前半7分にFWラヤンのボールカットから、あっさり先制。同22分には自ら相手DFからボールを奪いゴールネットを揺らしたが、ここはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でファウルと認定されてノーゴールとなった。それでも前半追加タイム、MFギマランエスのクロスボールを頭で押し込み2点を奪った。

3試合連続の今大会4点目。メッシの5点に1差でエムバペ、ハーランドと並んだ。文句なしの試合MVP獲得に「ゴールを決めることは常に重要なんだ」と笑顔を見せた。

W杯の1次リーグ全3試合に得点したブラジル人選手は5人目。70年のジャイルジーニョ、94年のロマーリオ、02年のロナウドとリバウドがいる。過去の例だと、いずれもブラジルが優勝しているという吉兆のデータとなった。

Rマドリードで指導を受けたアンチェロッティ監督とは、23-24年に欧州CL優勝など2冠を達成した。その恩師が代表監督に就任すると、ビニシウスは水を得た魚のごとく活躍する。就任以前が39試合6得点なら、就任後は13試合で7得点。チャンスメーカーからストライカーへと変貌し、ブラジルを力強くけん引している。指揮官は「W杯で彼がどれほどの活躍を見せられるのか、全く疑っていなかった。世界最高の選手の1人」と称賛した。

名将の下、チームは一戦ごとに成長している。4度目のW杯となるネイマールが、負傷を乗り越え2年8カ月ぶりに出場。指揮官は「短い時間だったが良くやった」と一定の評価を与えた。また、GKアリソンの堅守もあり2試合連続の完封勝ち。「ハイチ戦の再現ができた。より完成度の高いチームになっている」。王国が虎視眈々(たんたん)と頂点をにらんでいる。

【動画】ブラジルFWビニシウス、DF振り切りヘディング!前半だけで2ゴール