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競技ガイド

ショートトラックとは
 1周111・12メートルのトラックを集団で滑走する種目。タイムトライアルではなく着順で争う。予選、準々決勝、準決勝と各組上位2人(または必要数)が次のラウンドに進出する。五輪では500、1000、1500メートル、リレーが実施される。着順で順位を決めることから「氷上の競輪」とも呼ばれている。
競技の見どころ
 フィギュアスケートと同じ大きさのリンクで、競輪やオートレースのような駆け引きとスピード感が楽しめる。もっとも短い500メートルはスタートダッシュが重視されるが、その他の距離は相手の出方を見ながらのレースになることが多い。激しい位置取り争いから接触、転倒も珍しくなく、失格や救済措置の判定も勝負を左右する。韓国のお家芸ともいえる競技で、前回は8個のメダルを獲得した。
日本代表選手とライバル
 日本は昨年の世界選手権で、伊藤亜由子、桜井美馬らがメンバーの女子3000メートルリレーで3位に入っている。個人種目は韓国、中国勢が強いが、酒井裕唯は11-12年に1000メートルでW杯種目別総合優勝。国内の五輪選考会も6種目完全制覇した実力者だ。男子は地元ロシアが強い。中でも11年にロシアへ国籍を変えた元韓国のエース、安賢洙が注目の選手。日本のエース坂爪亮介は9月の右脚骨折からどのくらい回復しているか。2度目出場の高御堂雄三にも期待。
ルール
 レースは通常4〜6人が一斉にスタート。選手はヘルメット、手袋、ひざ当て、すね当ての着用が義務付けられている。滑走中にトラックの内側に手をついてもいい。前の選手を押す、引っ張るなどの妨害行為をすると失格になる。トラック内には審判員がいて、反則行為で不利を受けた選手は2位以内に入らなくても次のラウンドに進める「救済措置」がある。リレー(男子5000、女子3000メートル)は1チーム4人(補欠1人)で、1レース4チームで争う。最初に1人が1周以上滑れば後はいつでも交代可能。両手で次走者の腰を押して中継する。最終走者だけは最後の2周をリレーなしで滑走しなければならない。
歴史
 国際スケート連盟(ISU)は67年にショートトラックを採用。五輪では88年カルガリー大会で公開競技として実施。92年アルベールビル大会で正式種目として採用された。98年長野大会の男子500メートルで西谷岳文が金、植松仁が銅メダルを獲得した。



日本のメダル数

金メダル
1
銀メダル
4
銅メダル
3

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