[ 2014年2月18日23時21分 ]伊藤(左から2人目)から桜井にリレーする日本。奥はロシアチーム(共同)<ソチ五輪:ショートトラック>◇18日◇女子3000メートルリレー

 日本は5位に終わり、メンバー最年長27歳の伊藤亜由子(トヨタ自動車)は「根本的にスピードが違った」と力の差を認めるしかなかった。

 5~7位決定は3番手で迎えた後半、小寺コーチの指示を受けた酒井が半周多く滑る作戦に出た。狙い通り相手がタッチする間に先頭に立つと、続く清水はその動きだけで察知してスムーズにタッチを受けた。再び2番手の終盤もタッチのタイミングをずらしたが、及ばず2着。決勝で失格が出て、5位となった。

 昨季のW杯では、互いの動きを注視することに取り組み、6戦で4度表彰台に上がった。失敗しても誰かを責めず、みんなで責任を共有してきた。伊藤は「最後に1つになった」と前を向き、桜井は「このメンバーで戦えて幸せ」とうなずいた。