[ 2014年2月19日8時19分 ]

 スピードスケート・ショートトラックで18日、女子3000メートルリレーの韓国が2大会ぶりの金メダルを獲得した。前回バンクーバー冬季五輪は1着でゴールしながら失格と裁定されて5連覇を逃し、ライバル中国に「金」を譲った。母国の思いを背負って雪辱を果たし、ゴールした選手たちは次々と泣きだした。

 最終的には中国が失格となったが、ショートトラック大国同士のプライドを懸けた“一騎打ち”は、ラスト2周を滑るアンカー勝負にもつれ込んだ。500メートル金メダリストの李堅柔(中国)を、17歳の沈錫希が異次元のようなスピードで外から一気に抜き去る。「最後の1周はとてもいい感覚だった」と振り返った。

 五輪を前に暗い話題が続いた。男子の元世界王者の盧珍圭がけがで五輪欠場となり、代表コーチがセクハラ疑惑で追放となる事態。本番に入っても、男子は5000メートルリレーが転倒で決勝進出を逃すなど不振続き。女子も個人2種目の優勝を中国にさらわれた。

 4年前の悔しさを知る朴勝羲は「置いてきた金メダルを取り返した」と胸を張った。決勝を滑った4人は、平均年齢21歳に満たない。2018年平昌(ピョンチャン)五輪にも弾みをつける大きな勝利だった。