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競技ガイド

スピードスケートとは
 13世紀にオランダで、冬の凍った運河で木の靴で滑ったのが始まりと言われており、1676年に同国で競技が始まったとされる。最高速度は時速60キロにも達し、機械や自然の傾斜を使わずに人間の力だけで行われる競技では最もスピードが出る競技である。
競技のみどころ
 500メートルと1000メートルは短距離、それ以上は中長距離と呼ばれる。日本勢は伝統的に短距離が強いが、競技の本場ともいえる北欧では長距離の人気が高く、1周のラップを正確に刻むマシンのような滑りに大歓声が沸く。かつては5冠王ハイデン(米国)や橋本聖子のような全種目に対応できる選手もいたが、通常は選手の特性に応じて種目を絞る。
日本代表選手とライバル
 日本勢のメダルの可能性が最も高いのは男子500メートル。加藤条治と長島圭一郎は、いずれも3大会連続出場。前回は加藤が銅、長島が銀だった。今大会のメダル争いはこの2人に前回覇者の牟太〓(韓国)、ムルダー兄弟(オランダ)、昨季W杯総合王者のスメーケンス(オランダ)らが絡む。女子も500メートルの小平奈緒がメダルを狙うが、金メダル最有力の李相花(韓国)を始め、リチャードソン(米国)らライバルは多く、表彰台は簡単ではない。この競技で日本勢史上最年長となる39歳の田畑真紀は、団体追い抜きで2大会連続メダルを目指す。※〓は金ヘンに凡
ルール
 1周400メートルの楕円形のリンクで2人1組で争われ出場者全員のタイムで優劣を決する。男子は500、1000、1500、5000、1万メートル、女子は500、1000、1500、3000、5000メートルの個人種目のほか、国別対抗団体種目として「団体追い抜き(チームパシュート)」がある。団体追い抜きは3人1組でチームを組み、縦1列に並び、順番を入れ替えながらチームとしてタイムを競う。
 500メートルでは最もスピードが出る最終コーナーで大きく回れるアウトコースの方が有利とされるため、インスタート、アウトスタートの2度の合計タイムで争われる。アウトとインのコースで入れ替わる時は、同時に進入した場合、アウトからインに入る滑走者に優先権がある。
 陸上の短距離と同様に1回のフライングで即、失格。判定は年々、厳しくなっており、フライング判定機を用いる陸上と違って、スターターの判断にも左右される。
歴史
 五輪では、第1回シャモニー大会から男子で採用。32年レークプラシッド大会で女子のデモンストレーションが行われ、60年スコーバレー大会から女子も正式種目となった。
 日本人選手の活躍が目立つ競技でもあり、84年サラエボ大会の男子500メートルで北沢欣浩で銀メダルを獲得。98年長野大会男子500メートルで清水宏保が日本勢史上初の金メダルを獲得するなど、2010年バンクーバー大会まで男女合わせて15個のメダルを獲得している。



日本のメダル数

金メダル
1
銀メダル
4
銅メダル
3

各国メダルランキング


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