[ 2014年2月23日8時40分

 紙面から ]<ソチ五輪:スピードスケート>◇3位決定戦◇22日◇女子団体追い抜き

 日本がメダル獲得を逃した。準決勝で強豪オランダに敗れた日本は、3位決定戦で地元ロシアと対戦。高木菜那(21=日本電産サンキョー)押切美沙紀(21=富士急)田畑真紀(39=ダイチ)がチームワークを武器に挑んだが、及ばなかった。五輪初出場の高木は「個人とチームの力の差で負けてしまった。W杯に比べ悔しさが全然違う。個人でもチームでも、メダルを取れる力を付けたい」と話した。

 今大会、日本のスピードスケート陣は苦しんだ。期待された男子500メートルでメダルなしに終わり、その後も失速を続けた。前回大会で銀メダルを獲得した団体追い抜きは最後の望み。準々決勝で韓国に快勝してメダルに迫ったが、今大会絶好調でメダリストを並べたオランダと、3000メートル銅メダルのグラフを軸に実力者をそろえたロシアには力の差を見せつけられた。

 チームワークは参加国中屈指の自信があった。勝負のカギを握る先頭交代も練習を繰り返してきた。「チームの力で勝ちたい」と全員が口をそろえていたが、個々の走力が劣っては勝負にならなかった。前回バンクーバー大会銀メダルの田畑は若い他のメンバーに自らの経験を伝え、精神的にも柱になった。それでも、2大会連続、今大会初のメダルには届かなかった。田畑は「1人1人がまだ力不足だった。世界と差があると実感したので、もっと追いつけるように力を付けないといけない」と振り返った。