日本陸上競技連盟は9日、都内で会見を開き、男子100メートルで10秒01の日本歴代2位の記録を持つ桐生祥秀(18=東洋大1年)が、仁川アジア大会(19日開幕)を欠場すると発表した。優勝した7日の日本学生対校選手権男子200メートルのレース中に、左太もも裏を痛めた。8日に都内で精密検査を受けて「左大腿(だいたい)二頭筋肉離れ(中等度)」で全治2カ月と診断された。この日、コーチ、ドクターらが話し合い、代表辞退の結論を出した。会見した伊東男子短距離部長は「(7月に)世界ジュニアもあった。負担が大きかった」と思いやった。桐生は「悔しいですし、皆さんの期待に応えることができず、申し訳ない気持ちです」とのコメントを発表した。