昨年のリオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストで200メートルが本職の飯塚翔太(25=ミズノ)が、100メートル決勝で日本歴代7位の10秒08(追い風1・9メートル)を記録した。ケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)は10秒12だった。

 飯塚は予選で追い風1・7メートルの中で10秒10をマークし、10秒22だった自己記録を大幅に更新。100メートルの世界選手権(8月・ロンドン)参加標準記録10秒12を突破していた。フィニッシュして時計を確認すると、手をたたき「ビックリです」と自分に驚いていたが、決勝で再び記録を縮めた。その決勝のレース後には、さわやかな笑顔で「僕も9秒台を狙っていきたい」と群雄割拠の100メートルに割って入ることを宣言した。

 100メートルの世界選手権の参加標準記録突破者は飯塚のほかに桐生祥秀、山県亮太、ケンブリッジ飛鳥の4人となった。