陸上男子の桐生祥秀(21=東洋大)が日本人初の100メートル9秒台をマークした。決勝で追い風1・8メートルの中、9秒98で3年連続3度目の優勝。伊東浩司が98年に記録した10秒00の日本記録を19年ぶりに更新した。

 会場となった福井県営陸上競技場は、過去に女子100メートルの日本記録も生まれている。2000年7月に北陸地区国立大学体育大会で坂上香織が当時の新記録となる11秒42をマーク。同競技場は来年開催される福井国体に向け、トラックの改修を昨年終えたばかり。福井陸上競技協会の木原靖之専務理事は「ここは追い風が吹く。(9秒台が)出てほしいと思っていた」。