怪物そして山の神。3日に号砲が鳴る福岡国際マラソンの有力選手会見が1日、福岡市内で会見が行われ、箱根駅伝で活躍した華やかなメンバーが揃った。

 東海大1年時から3年連続区間新を出した怪物・佐藤悠基(31=日清食品グループ)は「現状のベストパフォーマンスをしたい。レースの中で冷静に判断して、自分の力を出し切りたい」。12年ロンドン五輪5000メートル、1万メートル代表のスピードランナーがマラソンで復活を目指す。

 早大1年時に1区区間賞で総合優勝と大学駅伝3冠に導いた大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)は「優勝争いができたらいい。勝負ができるレースをしたい」と話した。

 東洋大時代にエースとして活躍した設楽啓太(25=日立物流)は「目標は2時間10分切り。自分の力を出し切れば、結果は付いてくる。先頭集団についていき、インパクトのある走りをしたい」と力を込めた。

 青学大時代に「3代目山の神」と称され、箱根駅伝を連覇した神野大地(24=コニカミノルタ)は「このマラソンに向けて、いいことも悪いこともあったが、やるべきことはやってきた。東京五輪につながるグランドチャンピオンシップの出場権を確実に取りたい」と初マラソンで2時間9分切りを目指す。

 一方、学習院大時代に関東学連選抜で2度箱根駅伝を走ったが、無名の存在で雑草魂を地でいく川内優輝(30=埼玉県庁)は「箱根のアイドル軍団との戦いもおもしろい」といい「愉快犯。好きだから走っている」とリラックスした表情だった。