東洋大が1区から首位を1度も譲らず、往路優勝を決めた。1年生・田中龍誠(1年=遊学館)が、青学大の竹石尚人(2年=鶴崎工)に猛追されながら、粘り強い走りで耐え切り、1時間14分16秒でフィニッシュ。チームは5時間28分29秒の、往路新記録で優勝を飾った。

 4連覇を狙う青学大は、東洋大と36秒差の5時間29分5秒で2位。小田原中継所で東洋大との差は2分3秒あったが、竹石が猛スパートをかけて函嶺洞門で1分50秒、大平台で1分21秒、小涌園で1分2秒、芦の湯で43秒と差を詰めた。

 ところが、竹石は16・7キロ地点で右足ふくらはぎ付近に違和感がある様子で1度、立ち止まった。足を手でたたき、走りだしたが、19・3キロ地点で再び、足が止まった。後方の運営管理車に乗る原晋監督(50)から「何とか頑張ろう !  往路優勝しようぜ ! 」とゲキを飛ばされて、歯を食いしばり、1時間12分49秒で走りきった。往路は東洋大と36秒差の5時間29分5秒でフィニッシュした。

 3位は早大が5時間30分25秒で、4位には拓大が5時間33分5秒、5位には法大が1秒差で続いた。法大は14位でタスキを受けた青木涼真(2年=春日部)が、山を猛烈なスピードで駆け上がり、1時間11分44秒の区間新記録を打ち立てた。

 拓大と、予選会8位で出場した城西大が6位と、それぞれ大学としての最高順位を記録した。城西大の服部潤哉(3年=中京大中京)は、法大の青木に20・16キロ地点で抜かれたが、力強い走りで10位から6位まで順位をジャンプアップさせ、城西大躍進の原動力となった。