陸上の世界ハーフマラソン選手権(24日、スペイン)に出場する園田隼(28=黒崎播磨)が20日、成田空港発の航空機でレースが実施されるスペインへ向けて出発した。

 2月の別大毎日は2時間9分34秒で日本人トップの2位で、アジア大会(ジャカルタ)の男子マラソン代表。「できるだけ前の順位を取りたい。そうすればタイムもついてくる」と抱負を語った。日本代表として出場するレースは今回が初めて。「プレッシャーに耐えるのも、これから先、通らないといけない道」と話した。現地は日中、20度近くまで上がるコンディションとなることもある。気温の高い中でのレース経験は、メダルを目指すアジア大会、そして東京五輪の選考会グランドチャンピオンシップにも生きると考える。「暑いのは得意です」と口にした。

 トレードマークは丸刈り頭で、練習も地道に長い距離を走る練習を好む。周囲からは「昭和の人間だな」と言われたりするという。気持ちを全面に出す走りで、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61=横浜DeNAランニングクラブ総監督)が昨夏の世界選手権で日本人最高9位の川内優輝(30=埼玉県庁)とタイプを重ねる存在。園田は「泥くさい日本人らしい戦い方をしたい」と力を込めた。