“リオ侍4人衆”が再結成されることになった。

 日本陸連は20年東京オリンピック(五輪)への強化策として、16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子400メートル銀メダルのメンバーでチームを組み、セイコー・ゴールデングランプリ(GGP)大阪(5月20日・ヤンマースタジアム長居)に出場させる予定であることが3日、分かった。

 今季から男子短距離の指導陣容を新たにし、その改革の一環となる。

 リレー侍が20年東京五輪の金メダルへ始動する。日本陸連の関係者によると、山県亮太(25=セイコーホールディングス)飯塚翔太(26=ミズノ)桐生祥秀(22=日本生命)ケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)がチームとなって、セイコー・GGP大阪の男子400メートルリレーに出場する。昨夏のロンドン世界選手権で銅メダル獲得に貢献した多田修平(21=関学大)と藤光謙司(31=ゼンリン)も、他2選手との別チームで参戦。すでに日本陸連は選手に出場を打診している。

 リオ五輪以降は、昨夏のロンドン世界選手権を除き、男子400メートルリレーチームの“1軍”が大会に出場することはなかった。それが日本のファンの目の前で実現することになる。

 今季から日本代表の男子短距離には、土江寛裕氏(43)が現場トップの五輪強化コーチとして就任した。男子400メートルリレーの強化策は、個の強化と平行し、実戦経験を多く積む方向となる。その第1弾がセイコーGGP大阪だ。また今季最大の目標となるジャカルタ・アジア大会(8月)の前にも、海外へリレー代表を参戦させる計画も進む。具体的なレースは今後、絞り込んでいくが、派遣先は欧州が有力とみられる。

 セイコーGGP大阪は、男子100メートルに世界選手権の王者ガトリン(米国)だけでなく、山県、桐生、ケンブリッジ、多田らがエントリー。その対決に注目が集まっているが、男子400メートルリレーも同様に盛り上がりをみせそうだ。