陸上女子で、昨年の日本選手権100メートル、200メートルを制した市川華菜(27=ミズノ)が9日、シンガポール・オープンに出場するため羽田空港発の航空機で出国した。

 今季初戦となる100メートルへ「プレッシャーを感じずに、楽しくレースをしたい。動きを確認しながらやりたい。11秒5~6を出したいが」と語った。オフは「足のバネを強くする」と目標を掲げて強化。跳躍選手が実施するメニューを取り入れるなどした。「足が(地面に)付いた時の力を強くすれば、前に進む」と意図を説明し「バネの力は強くなってきている」と手応えを感じている様子だった。今季はジャカルタ・アジア大会の金メダルが最大の目標となる。

 現地では福島千里(セイコーホールディングス)前山美優(新潟アルビレックスランニングクラブ)斎藤愛美(大阪成蹊大)とのチームで、女子400メートルリレーにも出場する。第2走を担う予定の市川は「このメンバーで走るのは初めて。まずは通せるように」。経験値を積み上げ、今後の飛躍を目指す。