日本A(山県、飯塚、桐生、ケンブリッジ)が、37秒85で優勝した。

 16年リオデジャネイロ五輪銀メダルメンバーが、1年9カ月ぶりに再結成。ジャスティン・ガトリン率いる米国、自己ベスト9秒99を誇る蘇炳添率いる中国に、1秒近くの差をつけて圧勝した。

 1走山県が、流れをつくった。同じく1走のガトリン、蘇に先んじて2走飯塚にバトンパスしてリードを奪った。その後は日本のお家芸であるアンダーハンドパスで流れるようにバトンをつないで、最後はケンブリッジが独走でフィニッシュ。同五輪決勝で樹立したアジア記録の37秒60に迫る好タイムとなった。詰めかけた1万7000人以上の大観衆の前で「韋駄天(いだてん)スプリンターズ」が変わらない強さを披露した。

 大歓声を浴びた山県は「まだまだタイムを伸ばしていける」と手応え十分。3走桐生も「バトンに安定感もあるし、練習をしていない中で、37秒8台を出せた。日本記録は出せるかなという感じがある」とさらなる記録更新に照準を合わせた。