陸上男子短距離で、8月のジャカルタ・アジア大会200メートル金メダリストの小池祐貴(23=ANA)が2日、故郷の小樽市で表彰状贈呈式に臨んだ。同市役所で迫俊哉市長(60)から新設された郷土栄誉表彰を授与され「素直に小樽市民として認知されたことがうれしい」と喜びを語った。

社会人1年目の今季は6月の日本選手権100メートルで自己ベスト(10秒17)を更新。初出場のアジア大会200メートルでも決勝で自己記録20秒23をマーク。1000分の2秒差で制し、日本勢12年ぶりに同種目覇者に輝いた。飛躍のシーズンを振り返り「順調に自分の考えていた成長曲線を進めてこれた。1本前に走ったレースの課題を見つけて、その次のレースでは何か1つ成長しているようにと集中して、雑念なくやってこれた」と話した。

11月5日まで北海道内に滞在予定で、その後は都内で来季に向けたトレーニングに入る。小池は「スピードを維持する力であったり、トップスピードに上げるところでまだ自分は(世界の)トップと戦うには足りていない。ウエートトレーニングとしっかりした量の走り込みが一番大事だと思っている」とさらなる成長を誓った。