高校生3人が奮闘した。静岡県代表は2時間22分39秒の22位。11年(23位)以来、8年ぶり20位台と低迷したが、高3トリオが区間10位以内の快走を見せた。

1区小沢大輝(韮山高3年)が10位の力走。スタート直後からトップ集団に入った。「最初は抑えて中盤からスパートをかける予定だったが、流れに任せるしかないと思った」。想定外の展開にも冷静さを失わなかった。残り約2キロ地点から先頭から離されたが、「チームの流れを作る」と粘りを見せ、区間14位に終わった昨年12月の全国高校駅伝での悔しさを晴らした。

4区小木曽竜盛(韮山高3年)は海沿いの風に苦しんだが、区間9位の力走。目標としていた14分30秒には9秒届かなかったが、「区間1ケタに入って、最低限の仕事はできた」と満足感を漂わせた。

5区鈴木創士(浜松日体高3年)は、順位を2つ上げた。「8位の集団が見えていたので、もう少し頑張りたかった」と唇をかんだが、昨年の区間16位(1区)を上回る区間9位。「その点は良かった」と表情を緩めた。

3人の次の目標は箱根だ。今春に小沢は明大、小木曽は中大、鈴木は早大に進学。ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)する。小沢は「今回の反省点を力に変えて、来年の箱根へつなげていきたい」と先を見据えた。【河合萌彦】