陸上男子のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が40年ぶり、史上3人目となる2度目の短距離2冠を達成した。

男子200メートル決勝で、20秒35(向かい風1・3メートル)。100メートルに続き、2年ぶり2度目となる優勝を果たした。

雨の中、レースを終えたサニブラウンは「疲労もあった中、良く走りきった。(向かい風だったが)いつも200メートルは天気が悪いので慣れっこという感じですね。また練習を積んで速くなって帰ってこれるようにしたい」と話した。

期待された20秒03の日本記録更新、日本人初となる19秒台には届かなかったが、ジャカルタ・アジア大会金メダルの小池祐貴(24=住友電工)、100メートルで9秒98の自己記録を持つ桐生祥秀(23=日本生命)らを下した。前日29日予選は20秒84(向かい風1・8メートル)の1着。決勝への余力を残していた。

これで100メートルと2種目で秋の世界選手権(ドーハ)の代表に内定した。前回出場した17年世界選手権(ロンドン)は200メートル決勝に大会史上最年少となる18歳5カ月で進出した大器。あれから、さらなる成長を見せている。3カ月後の舞台では、末続慎吾(38=イーグルラン)以来、日本勢2人目となるメダルの期待も高まる。

過去に2度の男子100、200メートル2冠を達成しているのは生駒一太(47、49年)と豊田敏夫(77、79年)の2人だった。1913年明石の110ヤード、220ヤードも含め、過去2冠は16人、18例があった。