東京オリンピック(五輪)出場を懸け10人が出場。前田穂南(天満屋)が2時間25分15秒で優勝。2位は鈴木亜由子(日本郵政グループ)で2人が東京五輪に内定した。4秒差で3位小原怜(天満屋)。五輪代表の残り1人は「MGCファイナルチャレンジ」と呼ばれる指定の3大会(さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン)で、派遣設定記録(2時間22分22秒)を突破した選手。その該当者がいない場合、MGCの3位の小原が代表権を得る。なおこの派遣設定記録は17年8月以降のMGC派遣設定記録対象期間で最も速かった松田の2時間22分23秒を上回るタイム。

五輪代表を決め、表彰式で笑顔を見せる2位の鈴木(左)と1位の前田(撮影・狩俣裕三)
五輪代表を決め、表彰式で笑顔を見せる2位の鈴木(左)と1位の前田(撮影・狩俣裕三)

男子詳細

◆コース図と出場者詳細一覧

◆レース速報

◆ゴール 前田穂南(天満屋)が2時間25分15秒で優勝。2位は2時間29分06秒で鈴木亜由子(日本郵政グループ)で2人が東京五輪内定。4秒差で3位小原怜(天満屋)

【最終成績】

(1)前田穂南(天満屋) 2時間25分15秒

(2)鈴木亜由子(日本郵政グループ) 2時間29分02秒

(3)小原怜(天満屋) 2時間29分06秒

(4)松田瑞生(ダイハツ) 2時間29分51秒

(5)野上恵子(十八銀行) 2時間31分14秒

(6)一山麻緒(ワコール) 2時間32分30秒

(7)福士加代子(ワコール) 2時間33分29秒

(8)安藤友香(ワコール) 2時間36分29秒

(9)岩出玲亜(アンダーアーマー) 2時間41分22秒

(棄権)上原美幸=第一生命グループ


◆40キロ 前田が2時間17分19秒で通過。2分48秒差で2位鈴木。33秒差で3位小原


◆35キロ 前田が1時間58分53秒で通過。2時間23分ペース。2分遅れて2位鈴木、40秒遅れて3位小原、3位から50秒遅れて4位松田。31キロ付近で上原(第一生命グループ)が棄権


◆30キロ 前田が1時間41分20秒で通過。1分以上遅れて2位鈴木、3位小原、4位松田、5位福士


◆25キロ 前田独走。2位鈴木との差は30秒。鈴木と3位小原の差は13秒。3位から40秒ほど遅れて4位松田、5位は福士


◆24キロ 前田独走。2位鈴木との差は30秒。鈴木と3位小原の差は13秒


◆23・3キロ 前田が独走へ。2位鈴木との差は17秒まで開いた


◆中間点 1時間11分05秒で前田が1位通過。独走に入るか。2位鈴木との差は9秒


◆20キロ 1時間7分27秒。1位前田、2秒差で2位鈴木、11秒差で小原、23秒差で4位福士、25秒差で5位安藤


◆18・3キロ 小原も遅れはじめた。1位前田(天満屋)2位鈴木(日本郵政グループ)


◆18キロ 安藤(ワコール)も遅れ始めた。1位前田、2位鈴木、3位小原


◆17・5キロ 37歳福士(ワコール)がやや遅れ始めた


◆17キロ 6位松田(ダイハツ)は先頭から15秒遅れた。苦しいか


◆15・6キロ 前田(天満屋)が再びすーっと前に出た


◆15キロ 50分40秒。1位前田、2位安藤、3位小原、4位鈴木、5位福士が先頭集団。松田は再び遅れ6位。気温はNHK調べで34度に上昇


◆13・3キロ スタート時に集団を引っ張った一山(ワコール)がやや遅れ始めた


◆11・3キロ 集団は縦長に。先頭は前田(天満屋)


◆10キロ 33分34秒。集団の先頭は前田(天満屋)。以下一山、安藤、松田(遅れたが巻き返す)、小原、鈴木、福士。やや遅れて上原。9位岩出、10位野上


◆8・5キロ 前田(天満屋)がすーっと集団の前に出る


◆7・3キロ 神保町交差点。先頭集団は7人遅れているのは岩出、松田、野上


◆5・5キロ 岩出(アンダーアーマー)が集団から遅れ始めた


◆5キロ 16分31秒のハイペース。依然、22歳の一山が集団を引っ張る。松田は9位、野上は大きく遅れ10位


◆3キロ 一山が集団を引っ張る。松田、野上は遅れ集団は8人


◆1・5キロ 松田(ダイハツ)が遅れ始めた。9人は縦長の集団


◆1キロ 3分17秒。一山、安藤、福士のワコールトリオが集団を引っ張る。野上がやや遅れた


◆神宮外苑スタート地点 気温26・3度。午前9時10分、10人全員が帽子をかぶり定刻通りスタート! 一山(ワコール)飛び出す

女子で1位でゴールし両手を広げる前田(撮影・河野匠)
女子で1位でゴールし両手を広げる前田(撮影・河野匠)
女子1位でゴールする前田(撮影・河野匠)
女子1位でゴールする前田(撮影・河野匠)
2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
女子で2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
女子で2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
2着でゴールする鈴木(撮影・河野匠)
笑顔でゴールする7着の福士(撮影・河野匠)
笑顔でゴールする7着の福士(撮影・河野匠)
笑顔でゴールした7着の福士(撮影・河野匠)
笑顔でゴールした7着の福士(撮影・河野匠)
4位でゴールした松田(撮影・鈴木みどり)
4位でゴールした松田(撮影・鈴木みどり)
5位でゴールした野上(撮影・鈴木みどり)
5位でゴールした野上(撮影・鈴木みどり)
6位でゴールした一山(撮影・鈴木みどり)
6位でゴールした一山(撮影・鈴木みどり)
8位でゴールした安藤(撮影・鈴木みどり)
8位でゴールした安藤(撮影・鈴木みどり)
9位でゴールした岩出(撮影・鈴木みどり)
9位でゴールした岩出(撮影・鈴木みどり)
26キロ付近をトップで通過する前田(撮影・滝沢徹郎)
26キロ付近をトップで通過する前田(撮影・滝沢徹郎)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 芝公園付近で松田(右)に迫られる福士(撮影・垰建太)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 芝公園付近で松田(右)に迫られる福士(撮影・垰建太)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 東京タワーを背に芝公園付近を女子2位で通過する鈴木(撮影・垰建太)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 東京タワーを背に芝公園付近を女子2位で通過する鈴木(撮影・垰建太)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 東京タワーを背に芝公園付近を女子トップで通過する前田(撮影・垰建太)
「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」 東京タワーを背に芝公園付近を女子トップで通過する前田(撮影・垰建太)
15キロ付近の浅草寺の雷門前を通過する前田(右端)ら先頭集団(撮影・狩俣裕三)
15キロ付近の浅草寺の雷門前を通過する前田(右端)ら先頭集団(撮影・狩俣裕三)
一斉にスタートする女子選手たち(撮影・鈴木みどり)
一斉にスタートする女子選手たち(撮影・鈴木みどり)
一斉にスタートする女子選手たち(撮影・河野匠)
一斉にスタートする女子選手たち(撮影・河野匠)

◆展望

混戦模様だ。マラソン出場は1度だけながら、5000メートルや1万メートルで代表経験を持つ鈴木は大事な場面で外さない。スピードもあり、暑さにも強く、優勝を争う存在だ。バキバキの腹筋がトレードマークの松田は昨年9月のベルリンで2時間22分23秒。実力十分で、あとは調子が合うか。日本歴代4位となる2時間21分36秒の自己記録を持つ安藤は一時期の不調を乗り越え、復活の気配がある。前田穂、小原の天満屋勢は調整能力が高い。トラック含め5大会連続五輪を目指す37歳の福士も充実し、22歳の一山も勢いがある。


◆女子出場選手◆

※タイムは自己記録


安藤友香(25=ワコール) 2時間21分36秒「自分に勝ち笑顔でゴールする」

福士加代子(37=ワコール) 2時間22分17秒「調子は少しずつ上がってきた」

松田瑞生(24=ダイハツ) 2時間22分23秒「笑顔テーマに合宿やってきた」

小原怜(28=天満屋) 2時間23分20秒「自信を持ってスタートしたい」

前田穂南(22=天満屋) 2時間23分48秒「しっかりと切符勝ち取りたい」

岩出玲亜(24=アンダーアーマー) 2時間23分52秒「いかに自分がばかになれるか」

上原美幸(23=第一生命グループ) 2時間24分19秒「挑戦する気持ちで五輪決める」

一山麻緒(22=ワコール) 2時間24分33秒「若さあふれる走りを見せたい」

野上恵子(33=十八銀行) 2時間26分33秒「自分の力をどれだけ出せるか」

鈴木亜由子(27=日本郵政グループ) 2時間28分32秒「淡々とレース進めて勝負する」

※関根花観(23=日本郵政グループ)が右足第2中骨疲労骨折、前田彩里(27=ダイハツ)は右太もも裏の腱(けん)損傷で欠場

MGC公式記者会見で記念撮影する出場選手。前列左から前田、松田、安藤、岩出、野上、鈴木、小原、福士、上原、一山、中列左から村沢、大迫、上門、竹ノ内、園田、設楽、井上、木滑、宮脇、山本憲、佐藤、中村、岡本、谷川、大塚、後列左から中本、藤本、服部、福田、橋本、岩田、堀尾、今井、藤川、神野、山本浩、河合、高久、荻野、鈴木(撮影・滝沢徹郎)
MGC公式記者会見で記念撮影する出場選手。前列左から前田、松田、安藤、岩出、野上、鈴木、小原、福士、上原、一山、中列左から村沢、大迫、上門、竹ノ内、園田、設楽、井上、木滑、宮脇、山本憲、佐藤、中村、岡本、谷川、大塚、後列左から中本、藤本、服部、福田、橋本、岩田、堀尾、今井、藤川、神野、山本浩、河合、高久、荻野、鈴木(撮影・滝沢徹郎)