新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止が決定した出雲全日本大学選抜駅伝(10月11日)は、多くの名ランナーが駆け抜けた。もちろん男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(29=ナイキ)も、その1人。

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1年 2区(5・8キロ)区間3位(16分56秒) チームは優勝

2年 1区(8・0キロ)区間3位(23分1秒) チームは3位

3年 1区(8・0キロ)区間10位(23分57秒)チーム6位

4年 6区(10・2キロ)区間3位(30分0秒) チーム4位

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当時早大を率いていた渡辺康幸監督(現住友電工)は3大駅伝デビューとなった1年時の大迫の様子を鮮明に覚えている。

後に「夏合宿中に捻挫をしてしまい、区間賞を取れなかった。それが相当悔しかったみたいで、優勝しても全く喜んでいなかった。そういうのを見て『強くなるな』『頼もしいな』と思いました」と語っている。

この年に3冠を達成する早大は、この出雲が14年ぶりの駅伝タイトルだった。