全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。今日14日から「都大路で輝く」と題し、東北6県の男女代表校を紹介。第1回は宮城代表で、史上初のアベック連覇に挑む仙台育英です。昨年は全国最多になる2度目の男女同時優勝を達成。今年も10月の県予選会をともに全員区間賞の圧倒的な力で制し、7年連続27度目のアベック出場を決めた。昨年の優勝メンバー4人が残る男子は全国最多に並ぶ9度目、3人が残る女子は単独1位になる5度目の全国頂点を狙う。

女子は29年連続の全国切符をつかんだ。予選会は1時間6分59秒の県最高記録を樹立。昨年の全国優勝記録1時間7分をジャスト1秒短縮。5区のアンカー米沢奈々香(2年)が後続と7分25秒差でゴールした。昨年は2区を走り、今年の日本選手権1500メートルで準優勝した米沢は「5キロは初めてでしたがラストスパートできました。全国でも(1時間)6分台を出したい」と声を弾ませた。

昨年は留学生抜きで全国制覇。3区で区間賞の清水萌(19=ワコール)と5区2位の木村梨七(18=積水化学)が抜けたが、今年も有力タレントぞろいだ。県予選は昨年の全国1区で区間賞の小海遥(3年)を体調不良で欠く中、同4区で区間賞の山中菜摘(2年)が1区を務め、2位を1分24秒も引き離して独走態勢を築いた。

高校駅伝デビューの2区杉森心音と3区ジェニファー・ムワンデの1年生2人も、後続との差を広げて区間賞を獲得。静岡・北浜中の先輩になる米沢に続き、昨夏の全国中学選手権1500メートルで優勝した杉森は「(レースで)3キロ以上走ったのは初めて。自信になりました。もっと体力とスピードをつけたい」と次期エースを目指す。

都道府県予選記録では、ライバル神村学園(鹿児島)が1時間6分4秒で首位に立つ。差はあるが、3000メートルで全国上位の9分12秒40の自己記録を持つ小海も都大路に合わせて復帰予定だ。釜石慶太監督(33)は「歴代チームの中で一番力がある。盤石の状態で立たせたい」と全国に備える。【佐々木雄高】