日本実業団連合は29日、全日本実業団対抗駅伝(来年1月1日、群馬)に出場予定だったカネボウが、新型コロナウイルス感染症に伴って、出場を辞退したことを発表した。チーム関係者に陽性者が確認されたことで、カネボウから同連合に辞退の申し出があった。

同連合は、公式HPで「チームの判断を尊重し、辞退を承認いたしました。感染症対策のさらなる徹底を呼びかけ、大会は36チームの参加で開催を予定しています」と説明した。カネボウの陽性者は、開催地の群馬県入りする前に確認されている。

カネボウによると、まずチーム関係者に陽性者1人が確認された。企業判断で、チーム内関係者がPCR検査を受けたところ、濃厚接触者と認定されていた他の1人の陽性が確認された。なお2人目の陽性者に濃厚接触者はいないという。

同連合は、大会要項の中で「各大会の開幕3週間前以降に競技者・監督・現場指導コーチのいずれかに新型コロナウイルス感染が確認された場合、当該の感染者は大会参加を辞退するか、もしくは主催者が大会参加を取り消します」としている。それと同時に「保健所が濃厚接触者と認定しなかった競技者・監督・コーチ等の大会参加については、各所属先企業の判断を尊重します」としている。