日体大の1区赤堀かりん(2年=浜松市立高出)が、13分4秒で区間賞を獲得した。終盤のラストスパートで他大学の走者を置き去りに。前回の同区区間3位を上回る成績を挙げ、成長の証しを見せた。レースは名城大が2時間21分38秒の大会新記録を樹立し、3連覇を飾った。

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日体大の赤堀が、昨年の経験を生かして快走した。前回は下りのラスト約1キロの競り合いに敗れたが、今回は“勝負どころ”に備えていた。「後半に仕掛けるつもりで前半にタメをつくっていた。納得のいく走りができてよかった」。10月の全日本大学女子駅伝では、4区で区間2位だったこともあり「『今度こそ』という思いだったので、今日の結果はすごくうれしい」と笑みが広がった。

レース後半の走りが課題だったため、日ごろから自身を追い込んできた。全体練習後の流し走を意図的にペースアップして行い、終盤に粘る力を養った。補強運動にも力を入れ、フォームを安定させた。コロナ禍による自粛期間中には故郷・浜松市へ戻り、ロードで10~20キロの距離走を最大で週3日行いながら走力を高めていった。

全日本後に行われた11月の記録会では、5000メートルで16分0秒59を記録し、自己ベストを更新。その勢いをこの日も持続し、今年最後のレースで積み重ねた努力の成果を存分に発揮した。チームの主力として期待が集まる来年以降に目を向け、「これまでは強い先輩たちが、みんなを引っ張ってきてくれた。これからは自分が引っ張っていきたい」と意識を高めた。【河合萌彦】

▼主な成績 (1)名城大2時間21分38秒=大会新(2)大東大2時間24分16秒(3)立命大2時間27分0秒(7)日体大2時間28分21秒