前回王者青学大が、復路で意地の逆襲を見せた。復路12位スタートから総合4位まで順位を上げてフィニッシュした。

往路は連覇が絶望的となる12位。原監督は「優勝というのはうそになる。確実にシード権をとりにいきたい」と目標を修正した。ただ直近6年で5度優勝の王者として、このまま終わるわけにはいかない。けがで出場できなかった主将の神林勇太(4年)は、復路の選手が出発する際に「やれることをやってこい」と送り出したという。原監督も「復路優勝して意地を見せよう」とゲキを飛ばした。

王者のプライドが選手たちの背中を押した。6区高橋勇輝(3年)が区間3位で10位、7区近藤幸太郎(2年)が区間3区で7位まで上げて、シード権争いから脱出した。

そして8区岩見秀哉(4年)も区間3位の走りを見せた。岩見と「背中を押してもらった。自身をもってレースに臨めた」と感謝。9区飯田貴之(3年)は区間2位で4位まで上げた。主将の神林は給水係も務めた。

往路は2、3、5区で区間2ケタ順位となり、まさかの12位。連覇は逃したが「青学、強し」を印象づける復路の走りだった。