陸上の男子400メートルで、オリンピック（五輪）は08年北京から3大会、世界選手権は05年ヘルシンキから7大会連続で出場した金丸祐三（33）が引退することになった。1日、所属先の大塚製薬が発表した。

4月からは大阪成蹊大のコーチに就任する。金丸は「これからも縁を大切にし、さらに深めていけるように頑張って行きたいと思います。長きに渡り、応援やサポートしていただき本当にありがとうございました」などとコメントした。

大阪府高槻市出身の金丸は大阪高で高校新記録を樹立。法政大を卒業後、10年に大塚製薬に入社した。05年から日本選手権を11連覇するなど、長く日本トップ選手として活躍した。

ただ、昨季はアキレス腱（けん）の痛みなどに悩まされていた。全盛期の走りができず、昨年10月の木南道孝記念では09年の45秒16にはほど遠い、50秒49で1組最下位の6着。その後に「『ここで引退』という位置づけではなかった。来年に向けてのチャレンジの一環でした。でも、今日の状態を見て、一つ踏ん切りがついた。まだ言及は控えたいですが、僕の中で今日のレースで一区切りがついた」と話していた。