三菱重工マラソン部は16日、14年仁川アジア大会男子マラソン銀メダルの松村康平(34)が引退したと明かした。昨年から選手兼コーチだったが、コーチに専念する。

2時間18分44秒の156位だった、先月28日のびわ湖毎日マラソンが引退レースとなった。黒木監督は「うちのチームで最初に日の丸を背負い、マラソンで2時間10分を切った選手。これから後輩がマラソンで、しっかり強くなるように指導をして欲しい」と話した。

大阪・高槻市出身。山梨学院大では主将を務め、箱根駅伝は3、4年時に1区を走った。卒業後に現在のチームに加入。14年の東京マラソンでは自己記録となる2時間8分9秒をマーク。同年の仁川アジア大会ではマハブーブ(バーレーン)に最後のトラック勝負で敗れたが、銀メダルに輝いた。ただ、その後は本来の力を出せていなかった。