山形から高校日本一をつかむ! 昨年10月、全国中学陸上代替大会の男子4種競技で、全国中学新記録で優勝した上山南中(山形)の高橋大史(3年)が18日、今春から山形中央に進学することが分かった。

4種競技は110メートル障害、砲丸投げ、走り高跳び、400メートルの4種目の総合成績で順位を争う。高橋は1年冬から同種目に転向し、2年時は全中3位。優勝は山形出身で1学年上の紺野稜真(九里学園1年)で「20年は稜真さんに続いて1位、全国中学新記録を出すことを目標にした」と気合を入れた。しかし昨年の全中はコロナ禍で中止に。代替大会での制覇に燃えた。

同大会では、砲丸投げで2位も他3種目で1位に入り、3091点で16年ぶりに新記録を樹立した。「うれしいよりも達成感があった。ここまで来られたのは、支えてくれた先生や先輩たちのおかげ」と感謝した。昨年は公式戦で4種競技に臨んだのは2度と少ない中、本間哲(さとし)監督(37)は「限られたチャンスの中で結果を残したことは大きな財産になったと思う」と喜んだ。

高橋は進学後の目標を「8種競技で高校新記録を樹立したい」と語る。8種競技は同4種目に加えて、100メートル、1500メートル、走り幅跳び、やり投げを加え、110メートル障害のハードルも高くなり、砲丸の重さは2キロ増加する。さらなる身体的な成長も必要となる。「高校からウエートトレーニングも開始する。筋肉をつけて、1日1つ課題を見つけながら高校生活を送りたい」。さらなる高みへ挑み続ける。【相沢孔志】

◆高橋大史(たかはし・たいし)2005年(平17)5月7日生まれ、山形・上山市出身。上山南中で陸上競技を始める。1年冬から4種競技に取り組み、2年の全中で3位、3年の全中代替大会では4種競技と男子400メートルリレーで優勝。181センチ、74キロ。家族は母、兄、姉。好物はラーメン。趣味はバス釣りとスノーボード。