2010年以来となる箱根駅伝出場を目指す亜大陸上部のコーチに就任した16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子マラソン代表の佐々木悟氏(35)が6日、同大の武蔵野キャンパスで会見した。

「プレッシャーも感じるが、力に変えて、箱根路の復活に向け、自分の力を発揮できたら。まずは本気で箱根を目指す気持ちを伝えたい」と抱負を述べた。すでに単身で寮に住み込み、学生と共同生活を送る。06年には箱根を初優勝しているが、昨年10月の箱根予選会は20位だったチームの再建を担う。

選手時代は持久力、安定感が持ち味だった。選手にも、その部分を伸ばすことを期待される。「僕の経験は選択肢の1つと考えてもらえればいい。学生としっかり話しながらやっていきたい」。昨年12月の福岡国際マラソンで引退したばかりで、旭化成の宗猛総監督からも「走れるのではあれば、(一緒に)走って指導した方がいい」とアドバイスを受けたという。

出身は大東大。旭化成から出向の形で、5年契約という。同じく旭化成OBで99年世界選手権男子マラソン銅メダルの佐藤信之監督(48)は「体操、フィジカルトレーニングと丁寧にやっている姿はすごく好感があった。選手も見習ってほしい。人間力の強さも学生に落とし込んでほしい」と話した。