20年日本選手権優勝の佐藤友佳(28=ニコニコのり)が、地元の広島で頂点に立った。

1投目で自己ベスト62メートル88に迫る、セカンドベストの61メートル01を記録。オンライン会見では「悪天候(雨)で気温も少し寒い中での61メートルは自分の自信になった。1投目はこのコンディションの中で、自分で評価できる投てきでした」と手応えをにじませた。

待機するテント内ではジャンプや腹筋、ぬれないように服を着込むなどして、体を温めるための準備に軸足を置いたという。

昨季終了後はフィンランドや南アフリカで合宿を行い、充実した調整を経て今大会に臨んだ。東京オリンピック(五輪)の参加標準記録(64メートル00)突破へ、思いは強い。

「今日は61メートルだったんですが、ここからは64メートル。五輪標準記録を目指して、五輪で戦えるような記録を、コンスタントに投げられるようにしていきたいと思います」

観客席に駆けつけた家族や友人からの後押しも胸に、次のステップへと進む。