陸上男子100メートルの桐生祥秀(25=日本生命)が8日、国立競技場で明日9日に行われる東京五輪テストイベントに向けたオンライン会見に登壇した。

先月29日の織田記念では10秒30の3位。スタートがうまくはまらず、中盤以降もうまくスピードに乗れなかった。「課題を克服してパワーアップした姿を見せたい」と語った。

大会にはケンブリッジ飛鳥(27=ナイキ)、小池祐貴(25=住友電工)、多田修平(24=住友電工)ら国内のライバルに加え、19年世界選手権銀メダリストのジャスティン・ガトリン(米国)も参戦する。39歳になったが、今季も9秒台を出しており、世界との距離感が分かる絶好の舞台になる。ただ、相手は意識しない。桐生は「誰と勝負するとか考えずにしっかり自分のレースをする。それが結果につながる」と強調した。