全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮=8区間106・8キロ)の号砲を翌日に控えた6日、監督会見がオンラインで行われ、10月の出雲駅伝初出場で初優勝した東京国際大の大志田秀次監督(59)は、今年の箱根駅伝MVPの金栗四三杯を獲得したケニア人留学生ヴィンセント・イエゴン(3年)を後半区間で起用しないと示唆した。

現在、ヴィンセントは補欠登録中だが、メンバーは当日変更が可能となっている。

大志田監督は「後半の(距離が)長いところに留学生というのは、多分それはないです。後ろの2人はこのためにしっかり練習できている。その中でオーダーを考えていきたい」と話した。

ヴィンセントの前半起用の可能性に、ライバル校の監督らは早速警戒モードに入った。昨年Vの駒大の大八木弘明監督(63)は「ヴィンセント選手はやはり後半に来たら強敵、怖いなと。もしくは前半で押し切る可能性があるかと、2つ考えている。おもしろいレースになると思う」。3年ぶりVを狙う青学大の原晋監督(54)は「ヴィンセント選手がキーになる。7、8区で使わないということなので、先頭で随分行くと思う。7、8区で逆転するには、1~1分半の差でないと逆転できないかと。お手柔らかに」。早大の相楽豊監督(41)は「ヴィンセント君がどこにいくかによって、全体が変わるのでは」と話した。