各校がエース級を投入した2区(11・1キロ)で、順大の三浦龍司(2年=京都・洛南)が10人抜きで首位に立った。

東京オリンピック(五輪)3000メートル障害7位入賞の実力を存分に発揮した走りに、解説者を務めた大迫傑氏、日本陸連の瀬古利彦氏らがこぞって絶賛した。

大迫氏はテレビカメラを通じて三浦に「おめでとう!」と声をかけ、ラスト1キロで後続を一気に突き放した展開に「本当に策士。うまいレースだった。最後の1キロで(スパートは)決めていたのか、感覚なのか?」と質問。これに三浦は「ラスト1キロのところで赤い橋があったので、切り替えの目印としていました」と回答した。

瀬古氏からは「苦しい顔をしないけど、苦しいの?」と尋ねられると、「苦しいです」と苦笑いした。ほかのテレビ解説者からは「世界に通用する走り」「芸術品」という賛辞まで飛び出した。

また、箱根駅伝の元ランナーで人気ドラマ「陸王」にも出演していた俳優の和田正人は、自身のツイッターで「三浦選手のランニングフォームは惚れ惚れするわ。本当にスパートした時の伸びとキレのある走り、フォームフェチの私は、これでご飯3杯食える」とつぶやき、三浦のすごさをユニークに表現した。