創部25年目で初優勝を飾った積水化学の新谷仁美(33)が喜びにひたった。

後半の勝負どころとなる5区(10・0キロ)で区間トップに1秒差の31分29秒をマーク。先頭でたすきを受け、そのまま独走した。当初は自分の区間で先頭に立つ展開を想定していたようで、「予定では私に花を持たせてくれるというふうな配置。でもぜんぜん予定と違ったので区間2番だった。4区までの選手のせいで区間2番。でも、すごくうれしい」と、冗談めかして笑顔でコメントした。

昨年は過去最高となる総合2位。そして今回、ついに頂点に立った。「念願の優勝。駅伝の優勝にまさるものはない。このメンバーで積水化学の強さを全国に見せられたことがうれしい」。夏の東京五輪では悔しさを味わったが、秋晴れの仙台で仲間と喜びを分かち合った。