陸上女子1万メートルの東京オリンピック(五輪)日本代表、新谷仁美(33=積水化学)がマラソン挑戦を継続する。28日に公開された、横田真人コーチが代表を務めるチームのYouTubeチャンネルで意思表明。「もう1回、マラソンの日本記録(2時間19分12秒)に向けて挑戦したいです」と宣言した。

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13年ぶりのフルマラソン挑戦となった今月6日の東京マラソンでは、日本歴代6位となる2時間21分17秒をマーク。日本人2番手の7位に入った。

レース後は「2度と走りたくない」と振り返っていたが、その1週間後の13日に行ったというミーティングの様子が公開され、まずは大会を回想。「思うような結果ではなかったし、正直、本当にきつくって。レースが、というより(準備の)3カ月間が私にはとてもとてもきつかった」。その後、時間の経過とともに考えが変化したようだ。

「マラソンは私には不向きなのかなと思ったんですけど、やっぱり私の中では4つの日本記録を出したいというのが。すごい強い思いがある。もちろん世界大会で結果を出すことも含めてなんですけど、4つの日本記録を出すことを目標にしている部分があるので、その覚悟をあらためて持たなきゃいけないとなった時に、マラソンをもう1度、走るべきだなと思ったし、もう1度、マラソンの日本記録に挑戦すべきだなって…決めました」

1万メートルとハーフマラソンの日本記録保持者。「もちろん走りたいか走りたくないか、だと、走りたくないっていうのはもちろんあるんですけど」と前置きしながら「でも、この前の東京マラソンは42・195キロを走り切ることにいっぱいいっぱいになってしまって、それ以上の余裕はゴール後も生まれなかったんですけど、今後やるからには、走りたい走りたくない、じゃなくて、やっぱり覚悟をもってやりたいなと。レースをしたことで、思い返せば『あそこ、もう少し頑張れば良かったな』とか、もう少しできてたのかなという余裕感も表れた。苦手ではあるけど、もう1回、マラソンの日本記録に向けて挑戦したいです」とチャレンジ継続を決断した。