男子100メートルは小池祐貴(26=住友電工)が、日本人トップの10秒22(追い風0.1メートル)で2位と健闘した。

コールマンら貴重な海外勢との勝負となり「久々に本気で、ガムシャラで走ってみた」と技術面にこだわらずに駆け抜けた。予選では向かい風0.3メートルで10秒29。気温が20度以下と肌寒い中で「連戦の中でも感触は良かった」。ともに足の違和感を理由に桐生祥秀が欠場、多田修平が当日に棄権を選択。日本勢の奮起が求められる中で、200メートルでも世界選手権の代表を狙う小池が“孤軍奮闘”した。

○…19年世界選手権王者のコールマン(米国)は、10秒09で快勝した。得意のスタートから先頭を譲らず「いい内容のレースができた。タイムも今後につながる。出来はBプラスくらい」と上機嫌だった。昨夏の東京五輪は走れず「最高峰の舞台で感慨深いものがあった」と国立の舞台をかみしめた。