女子100メートル決勝はシェリーアン・フレーザープライス(35=ジャマイカ)が、10秒67(追い風0・8メートル)の大会新記録で制して金メダルを獲得した。世界選手権での同種目金メダルは自身5個目。リレーも含めると通算10個目のメダルとなった。

スタートで飛び出すと、中盤以降もトップを譲らず、ピンクに染めた長髪をなびかせながら1着でゴールした。

五輪でも2つの金メダル(08年北京大会、12年ロンドン大会連覇)を手にしている。17年に長男ジオンくんを出産したが、18年の復帰後も世界トップレベルを維持。昨年の東京五輪は銀メダルだったが、今年6月18日のダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会で自身の自己ベスト10秒60に迫る10秒67をマークするなど、35歳になっても衰えはない。

2位はシェリカ・ジャクソン(28)で10秒73。16年リオデジャネイロ、21年東京と100メートル、200メートルの2種目で五輪連覇を達成したトンプソンヘラ(30)が10秒81で3位。ジャマイカ勢が表彰台を独占した。