個人3種目に挑戦する田中希実(豊田自動織機)は女子800メートル予選に臨み、2分3秒56の6組7着で敗退となった。

得意種目の1500メートル、5000メートルに比べてスプリント能力の比重が高い同種目。着順で3番以内に入れば自動的に準決勝へ進めるレースだったが及ばなかった。

「やっぱりみなさんがためを作っている時に追いつくことはできた。800メートルの中で、そもそも追いつけるかどうかのスピードしかないですけど、それでも歩調を合わせることはできたんですけど、ラストに差し掛かったところで全然動きが違ったかな。そこは今後の課題というか、ただタイムもせっかく良いメンバーで走ったので、中途半端なタイムだったかな」。

専門種目ではない。スタートからの立ち上がりでは遅れるのが国内でも常。世界舞台でも同じ展開になったが、1周目を終えるところで集団に追いつき、食らい付くことはできた。日本女子初の準決勝進出は逃したが、収穫もあった。

田中にとってこのレースが今大会4本目。大会第9日の23日(同24日)に5000メートル決勝が控えており、今大会最後のレースとなる。

「3種目というのも挑戦したことが自分にとって良かったと思える終わり方をしたいと思ってます」。しっかりと誓った。

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