10年ぶりに世界大会に戻ってきたディーン元気(ミズノ)は、80メートル69を記録した。上位8人による4投目には進むことができなかった。

20日(日本時間21日)の予選は今季自己ベストとなる82メートル34を投げて全体7位で、日本勢では15年北京大会の新井涼平(9位)以来となる決勝に進出。09年ベルリン大会の村上幸史(銅メダル)以来となる表彰台も期待されていた。

12年ロンドン五輪代表のディーンは、右脇腹痛など多くのケガを乗り越えて、再び日の丸を背負った。一時は精神面の不調から、半年間の休養期間を挟むなど、紆余(うよ)曲折が続いた。

6月の日本選手権では10年ぶり2度目の優勝を果たした。参加標準記録には届かなかったが、世界ランクで初となる世界選手権の出場権を手にした。大会前には「自分の中では勝負できる自信があったからこそ、戻って来れたと思う。今回も決勝にいって勝負したい気持ちが強い」と、並々ならぬ決意を持って今大会に臨んでいた。