皆で「最古破り」でメダルへ。陸上の世界選手権を終えた日本代表本隊が26日に帰国。男子1600メートルリレー決勝で、世界大会では04年アテネ五輪に並ぶ4位入賞を果たした4人が、さらなる躍進に自信をみなぎらせた。

1走の佐藤風雅(26=那須環境)は高野進が91年に出した44秒78の日本記録に「個人に出場する選手はそこを目標に。複数でればもっともっと強くなる」と狙いを定めた。五輪種目では男女を通じてトラック最古の記録を30年以上ぶりに破る選手を複数人-。3走のウォルシュ・ジュリアン(25=富士通)は、4位で来年大会の出場枠を確保し、予選を兼ねる春先の世界リレーを回避できる事を念頭に「個人の力を付ける時間が作れる」と見通した。

空港には佐藤の作新学院大陸上部の仲間が「風雅おめ」と書いたTシャツ姿で出迎えた。佐藤は「恥ずかしー!」と言いながらも満面の笑み。世界選手権、五輪で史上初のメダルを獲得となれば、新たなTシャツで歓迎されそうだ。