2人の新星が、パリに向けて輝きを放った。24歳の西山和弥(トヨタ自動車)が、初マラソン日本最高の2時間6分45秒で日本勢トップの6位に入った。同い年でこちらも初マラソンの池田耀平(花王)と競り合って好走。前回大会で星岳が記録した同最高を46秒も更新し、日本歴代でも7位タイの好記録となった。8秒遅れの7位池田も2時間6分台で走り、ともに24年パリオリンピック(五輪)代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(10月15日、東京都内)出場権を獲得した。

◆パリ五輪への道 MGCの出場権を獲得するためには、指定大会で上位につけた上で、男子は2時間9分以内、女子は2時間27分以内に入るなど、一定の条件を満たす必要がある。残りの指定大会は、男子が1大会、女子が2大会。マラソンの日本代表枠は男女各3人で、10月のMGCで2位までに入った男女各2人は、日本代表入りが確実となる。残り1枠はMGC後に開催予定の「MGCファイナルチャレンジ」を経て決定する。