大学3大駅伝の初戦となる出雲駅伝(10月9日、出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前)の主催者は2日、各大学のエントリーメンバー10人を発表し、2年ぶり28度目の出場となる早稲田大は1年生トリオが名を連ねた。

トラックシーズンの関東学生対校選手権の1万メートルで6位入賞した工藤慎作(八千代松陰高)に加え、長屋匡起(佐久長聖高)、山崎一吹(学法石川)も枠を勝ち取った。高校時代から実績十分の3人は、夏合宿でも先輩らと競い合い、メンバー入りをつかんだ。

主将の菖蒲敦司(4年)、今春はハーフマラソンで結果を残した佐藤航希(4年)、トラックシーズンで常に上位を占めた伊藤大志(3年)、1万メートル27分台を記録した石塚陽士(3年)、箱根駅伝の10区で競り勝って総合6位に貢献した菅野雄太(2年)、9月下旬の記録会で好調さをアピールした間瀬田純平(2年)と、昨年度の箱根路を走った主力も登録。箱根を直前の体調不良で欠場した山口智規(2年)にとっては、雪辱を期す駅伝シーズンの幕開けになる。

エントリーメンバーの平均タイム(上位6人)では5000メートルは13分43秒87の3位、1万メートルは28分57秒05の9位となっている。

チームは昨年6月にOBで五輪選手だった花田勝彦監督が就任し、再建を図ってきた。10年大会以来優勝から遠ざかる出雲駅伝の今季の目標は3位以内。花田監督は「2年ぶりの出場となりますが、攻めの走りで先頭争いに参加し、目標である3位以内に入れるよう頑張ります」とコメントした。

春夏のトラックシーズンの好調さから他校からも注視される陣容をそろえ、新体制2季目の駅伝が幕を開ける。

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