立教大(立大)は11日、陸上競技部男子駅伝チームの上野裕一郎監督(38)を10日付で謹慎処分としたことを発表した。同大広報課は「指導者として不適切だと部として判断した」と説明。今月14日の第100回箱根駅伝予選会(東京・立川市)は指揮官不在で臨む。なお、監督代行者は未定となっている。

上野監督をめぐっては11日、ニュースサイト「デイリー新潮」が女性部員との不適切な交際を報道。その報道が公となる前に上野監督からチームと大学へ申し出があり、10日付で謹慎処分が下された。広報課は「内容について、どこまで事実なのかは確認中だが、指導者として不適切だと判断した」と話した。現時点で具体的な謹慎期限は決まっていない。なお立大は公式サイトを通じ、24年の創立150周年を記念した企画展「立教と箱根駅伝」を「諸般の事情」により中断することも発表した。

立大は18年11月、創立150周年記念事業として「立教箱根駅伝2024」を開始。中大で4年連続で箱根駅伝に出走し、09年世界選手権5000メートル代表の上野監督が就任すると、「日本一速い監督」として選手たちとともに練習する手法でチームを強化した。昨年10月の箱根駅伝予選会で6位に入り、史上最長となる55年のブランクを経て本大会へ出場。今年1月の本戦は総合18位となったが、全10区間で3年生以下の選手を起用し、今季は2年連続29度目の箱根路出場が有力視されていた。

立大は9月下旬にも硬式野球部で、上級生が下級生の歯を欠けさせたり、10代の部員に喫煙させたりするトラブルが発覚。監督や部長らが公式戦活動を自粛する事態となったばかりだった。