100回を記念した“全国化”を受けて箱根路へ挑戦した立命館大は、総合タイム11時間5分23秒で出場57校中34位になった。本戦出場枠の上位13位には届かなかった。

チームトップは、1時間3分49秒で個人89位に入ったエース大森駿斗(3年)。続いて、1時間4分44秒で山崎皓太(3年)、1時間5分17秒で尾上陽人(2年)が入った。

昨年負傷した影響で今春まで思うように練習できなかった主将の北辻巴樹(4年)も、自己ベストの1時間6分56秒をマークして貢献。関西から駆けつけた学生ら150人の声援を力に、全力を尽くした。

北辻は、約8カ月間の挑戦を振り返り「一言で言えばやってよかったんじゃないかな」とやりきった様子。

自分のレース内容には「あんまり納得できない」としながらも「関西にいたらこんな大会はない。これを逃したら次は100年後かもしれへんし、もうないかもしれない。みんなで走って、それでも全く歯が立たないことが知れたのは、今後の成長のきっかけにもなると思うので、良かったと思う」。

田中裕介コーチ(38)も、この経験を次につなげられると信じている。

レース後のミーティングで「ある程度は出し切ったという中でこれだけ差があるということを忘れないでほしい」と選手に訴え「このチャレンジは良かったと思えるかは、これからにかかっている」。今後続く11月5日の全日本、同18日の関西学生対校駅伝(丹後大学駅伝)に向けて、チームを鼓舞した。

関東とのレベル差を感じながらも、チャレンジを決断した関西の雄。出場したからこそ感じた現場の空気やトップランナーの実力を胸にとどめ、次のレースへ向かう。【竹本穂乃加】