実力者が顔をそろえた7区(17・6キロ)は国学院大の平林清澄(3年)が、中大の湯浅仁(4年)を5秒、駒大のエース鈴木芽吹(4年)を6秒上回り、57分07秒で区間賞を獲得した。

4位でタスキを受けると中継所で6秒差あった3位湯浅にすぐに追いつき、そこから長い2人の並走が続いた。ラスト300メートルの競り合いでわずか1秒湯浅に遅れてタスキをつないだが、7区3度目の出走で区間賞を手にした。

「少しでも前へ出ようと湯浅さんを追いかけた、前には(2位を走る青学大の)太田蒼生も見えていたので、しっかり抜き切りたいと決めて、後半勝負を意識して走っていました」と平林。22年に日本学生ハーフマラソンを制し、1万メートルのベストタイム27分55秒15を持つ実力者が本領を発揮。「1年目2年目とこの区間を任せてもらっていて区間4位とすごく悔しい思いをしていた。田沢(廉)さん(駒大OB)さんと近藤(幸太郎)さん(青学大OB)がいなくなった今、絶対自分が区間賞を取るという思いだったので、区間賞取れてうれしい」と続けた。

全日本大学駅伝は5日午前8時10分にスタート。愛知・熱田神宮から三重・伊勢神宮までの全8区間(106・8キロ)を、2つの選抜チームを含めた27チームで競う。史上初の2年連続3冠を狙う駒大、今年1月の箱根駅伝2位の中央大、5年ぶり3度目の優勝を狙う青山学院大などが出場している。

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