国学院大のエース平林清澄(3年)が“打倒駒大”へ決意を示した。

10日、上原琉翔(2年)と前田康弘監督(45)とともに、都内でアディダスジャパンによる新製品イベント「ADIZERO EKIDEN COLLECTION発表会」に登場。平林は来年1月の箱根駅伝へ「自分が最大限の走りができるように準備したい。勝って、笑顔で終われるようにしたい」と思い描いた。

国学院大は昨年からアディダスジャパンとの提携を開始。今月5日の全日本大学駅伝で7区区間賞を獲得した平林はレース時に「Adizero Takumi Sen 9」のシューズを使用している。「自分の足の感覚を大切にしている」といい、「接地の感覚や、走る時に反発に頼りすぎずに自分の力を使って走れるところが気に入っています」と説明した。

全日本3区で3位の上原は「Adizero Adios Pro 3」がマイシューズ。「柔らかさ」がお気に入りの理由と説き「反発もあって、楽にスピードに乗れる」とうなずいた。

そんな2人が見据えるのが、大学3大駅伝最終戦となる箱根路の舞台。今季の国学院大は3大駅伝全てでの表彰台入りを目標に掲げる中、10月の出雲は4位にとどまったが、全日本では3位に入った。平林は「自信になった。出雲4位から順位が上がってきているので、箱根へ向けても上がっていける」と前を向く。

そこに立ちはだかるのが、2季連続3冠に王手をかけている駒大。全日本では3分39秒差をつけられた。チーム内でも「全日本で表彰台に入ったがやっぱり悔しい」と思いを共有しているという。

平林は「強いのは重々承知しています。それを止めるためには自分たちが10割の力を出せるように準備するしかない」と本番までの準備の重要性を強調。上原も「出雲4位、全日本3位になったんですけど、それを悔しいと思えるチームになっている。駒大さんは強いですが、そこに立ち向かうためには、自分たちがミスしないよう、正々堂々と戦えるように準備をしたい」と同調した。

前田監督も20年の総合3位を上回る順位を目標に掲げる。「私たちはチャレンジャー。今年は今年の勝負を全力で戦って、感動していただける2日間にしたい」と意気込んだ。