往路優勝の青山学院大(青学大)は、3区(21・4キロ)の太田蒼生(3年=大牟田)の逆転劇で流れを引き寄せた。

太田は「箱根駅伝では楽しみたいという気持ちが一番ある。それを意識し、準備して、今日のレースを楽しめた」と笑顔で振り返った。

首位の駒澤大(駒大)と22秒差の2位でたすきを受けると、序盤から飛ばした。学生トップランナーと呼び声の高い佐藤圭汰(2年=洛南)を7キロ過ぎでとらえ、並走状態に持ち込んだ。

「追いつくにはあれぐらいで行かないと、と思っていた。オーバーペースというわけではなかった」。その後は佐藤とのつばぜり合いが続いたが、「あの競り合いが1番楽しかった」とうなずく。

スパートを掛けたのは18キロ過ぎ。「『ここからだ』と切り替えるため」に、サングラスを外して力走。「肉眼で見たら風景ががらっと変わった」。海沿いの箱根路。雨の中でも、視界が鮮やかに広がった。

大学3大駅伝では1年前の箱根4区から先頭を走り続けてきた駒沢大から、首位の座をもぎとった。「先頭(からの景色)を見ないと面白くないと思っていた。その景色はやっぱ見たかった」と実感を込めた。

区間賞の59分47秒をマーク。日本選手では初めて1時間切りを果たした。「順位のほうを意識していた。結果的にタイムがついてきた。1時間フラットは1つの目安にしたので、すごく良い結果になった」。

ロードに強く、原晋監督は「駅伝男」と信頼を寄せる。タスキをつなぎ終えた直後、伴走車の原監督から「よく頑張った、あっぱれ」と感謝された。その言葉は「聞こえました」とうなずき、「監督は多分、毎年ああいうこと言ってるんで、いつも通りだなっていう感じです」と笑った。

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